少し近況を。
オーストラリアから友人が来日しているので、昨日今日と会って来ました。
友人の名はK。
彼女との出会いは、10年前の2000年。
日本のテーマパークのプロジェクトでした。
2年前の2008年に彼女が日本に来た際、なんと8年ぶりの再会を果たしたのですが、そのとき
一緒に旅行に来たKの彼氏がとても感じの良い人ですぐに意気投合。
近いうちにまた再会しようね、ということで実現したのが今回の来日というわけです。
今日はその彼、J君について少し。
J君はオーストラリア人なのですが、彼の両親はベネト州出身のイタリア系移民。
つまり彼はイタリア系オーストラリア人2世。
ベネト州というのはヴェネチアやヴェローナなどのある北東の州です。
彼が日常使うのは英語ですが、イタリア語も話します。
ここで問題なのは両親から教わったイタリア語がベネト弁であること。そしてその方言が
現在のイタリアでは使われないような古いものであることです。
ひとつ面白いエピソードがあります。
J君が彼のルーツであるベネト州に初めて行った時のこと。
もちろん彼のベネト弁が通じると思い話し始めたところ、
「いつの時代から来た人??」
とびっくりされてしまったそうです。
今のイタリア人にとって、彼はまるでタイムマシンに乗って過去からやって来たベネト人のよ
うに映ったわけです。
現在、KとJ君はベネト州からの移民が多く住む地区に住んでいます。
なんと、そこは古いベネト弁が聞ける珍しい地区としてイタリア人の人気の観光名所となって
いるそうです。日本人には想像のつかない不思議な世界ですね。
ちなみにJ君のベネト弁を聞いてみましたが、現在のイタリア語と笑っちゃうほど違うので
全く分かりません。
私もジェノバに住んでいた時にはジェノバ弁も教わりましたが、それについてはまたいつか・・・
【日記の最新記事】